皆さんの心に残っている音楽は、どのような音楽ですか?
おひとりおひとりの心に音楽が響いたとき… 音楽と共にその瞬間のエピソードも記憶されているのではないでしょうか。
私もこれまでに様々な音楽体験の中で、音楽がこころに響く瞬間が沢山ありました。
レッスンや発表会での生徒さんの演奏、魂に直接訴えかけるような演奏家のコンサート、恩師の弾くワンフレーズ、友人との連弾…
辿っていくと、きりがありません。 心にその時々の光景がよみがえってきて、また
心が動くのです。
それは必ずしもプロの演奏家とは限りません。
ある発表会で耳にした、“思い出のアルバム”
白いドレスで妖精のような女の子は、小学校1年生か、幼稚園の年長さんでしょうか。
一心にピアノと対峙し、そこから生まれるピュアな音は、これまで何度となく聴いたり、弾いたりしてきた思い出のアルバムとは思えないものでした。
彼女の前後には、中高生がベートーヴェンやショパンを表現力豊かに、とても素敵に演奏していたのですが、その時の私の心に沁みたのは、小さな女の子が弾いた1曲でした。 心って、不思議ですね。
生徒さんの奏でるピアノが、誰かの心に響きますように…